預金には、いろいろな種類があります。
複数の預金口座を設けている場合には、各口座ごとに預金出納帳を作成して管理します。
銀行預金・・・当座預金・普通預金・通知預金・積立定期預金・定期預金など
その他預金・・・信用金庫預金・郵便貯金・金銭信託・農協預金など
@当座預金・・・小切手・手形の決済口座として使用するので、小切手・手形を発行する
会社では必ず設けられます。
当座預金からの現金の引き出しをする場合には、小切手を発行しなければなりません
当座預金に利息はつきません
会社のメインの預金口座として使用します
A普通預金・・・個人の普通預金と同じで、自由に出し入れができます
利息は2月と8月に加算されます
B通知預金・・・まとまったお金の短期運用に有利な預金
原則として7日以上預け入れ、引出(解約)の2日前に通知する
定期預金よりは利息は少ない
C積立定期預金・・・毎月決まった金額を積み立てる預金
積立期間が長いほど利率が高い
D定期預金・・・一定期間引出をしない代わりに、他の預金よりも高い利息がつく預金
満期日前に解約すると、普通預金の利息と同じになってしまう
当座預金・普通預金など入出金が頻繁に行われる口座については各口座ごとの残高を午後3時
過ぎに銀行に電話して確認を行う
当座預金については引出可能残高(預け入れた小切手のうち引き出しができない金額を差し引いた預金残高) と
実際残高の両方を確認する
一定の手続きをすればパソコン上で知りたい銀行口座の残高を調べることができます
銀行預金の残高の照合(実際残高と帳簿残高)は必ず毎月行います。
決算時は決算日現在の預金口座ごとの残高証明書を各銀行に依頼し取り寄せます。
小切手・手形の決済に使用される口座なので、常に残高が不足しないよう注意する必要が
あります。当座預金には通帳はありませんが、銀行から日々の入出金取引をFAXで取り寄
せし、引き落とし状況を確認します。
毎月初めに銀行から当座勘定照合表が届くので、会社の預金出納帳とつき合わせ、不一致が
生じたら原因を調べ調整表を作成する。
主に不一致が生ずる原因は、帳簿上は小切手を振り出した時点で当座預金の減少処理をするが
小切手を受け取った側が銀行に呈示するまで預金は実際には引き落とし処理がされない
(未取付小切手)というもの。そのほかは記帳ミス等の原因であり、修正する。